「DX事業本部」を新設し、製造DXの推進に向けた体制を強化

2021年10月4日

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株式会社ゼネテック

「DX事業本部」を新設し、製造DXの推進に向けた体制を強化

DX事業本部は、製造業を中心としたお客さまのデジタル変革を強化するために、従来のエンジニアリングソリューション本部から専門部隊が独立し、DXソリューションの開発や提供を推進する体制を強化しました。本部長には、当社執行役員の柏山正守(かしやま まさもり)が就任しました。

同部門では今後、当社が日本総代理店を務める世界No.1の評価を獲得した3Dシミュレーションソフトウェア「FlexSim」に、世界トップレベルの「シミュレーション×AI」技術を統合した新たなソリューションの販売拡大を推し進め、国内製造業の生産性を飛躍的に向上させ、その再生・復活を強力に支援してまいります。

日本の製造業は、建物・設備の老朽化、少子高齢化を背景とした労働力不足、脱炭素によるサステナビリティへの対応など、多くの問題や課題を抱えています。これらの問題や課題を解決するためには、現場のデジタル化によって製造プロセスを「見える化」することが重要です。これを実現するための技術として、高精度なデジタルツイン(現実にある人やモノや時間の流れを、サイバー空間上に再現すること)の構築が期待されています。

すでに当社とBIRD INITIATIVE株式会社が本年4月に協業を開始し※1、FlexSimとBIRD INITIATIVE社の「シミュレーション×AI」技術を統合することにより、全ての工程やラインを精度高くシミュレーションし、投資対効果を最大化する効果的な生産設備計画の策定を短期間で実現するデジタルツインの構築が可能となります。DX事業本部ではFlexSimに加え、そのオプション商品としてこの新たなソリューションの提供を担い、両社の協業による新ソリューションの提供を近日中に発表する予定です。

当社執行役員 DX事業本部長の柏山正守(かしやま まさもり)は、次のようにコメントしています。

「コンピューティングパワーの拡大により、従来のIoTの先に見えて来たDXの進化がデジタルツインとそのシミュレーションです。これにより、現実世界のモノと人の流れを仮想世界でコトとして置き換え、『もしも』『あのとき』といったシナリオの仮説検証が容易にできるようになります。当社では、高精度なデジタルツインのモデリングと仮説検証へユニークなAI技術を用いることで、革新的なデジタルツインソリューションを提供してまいります。これらのソリューションは、製造や物流の産業分野からスマートシティ、モビリティなどの社会分野まで広く適用できるものとなります」

当社は製造業や物流業、さらには人やモノが動くあらゆる現場の見える化や最適化を支援し、社会のDX化と持続可能性に貢献してまいります。

<参考資料>

柏山正守のプロフィール

  • 1983年 株式会社日立製作所入社。主にコンピュータハードウェア開発とその応用システムの開発に従事
  • 2006年よりグローバルテレマティクスのコネクテッド・ソリューション開発とその事業を推進
  • 2014年より2年間、米国Hitachi Consulting Corporation Newark, CA. Silicon Valley Officeに出向(上級副社長)
  • 2019年、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授を経て、現在、当社執行役員 DX事業本部長

(兼 慶應義塾大学SFC研究所 上席所員、MCPC AI&ロボット委員会副委員長・量子コンピュータ推進WG主査。博士⦅工学⦆。)

  • FlexSimについて
    FlexSimは米国ユタ州のFlexSim Software Products、Inc.が開発する、離散事象解析の3Dシミュレーションソフトです。製造ラインや加工プロセス、物流倉庫、マテハンなどのシミュレーションモデルを、非常に軽量な3Dグラフィックを利用して構築し、「人・モノ」の流れを計算。機械や作業員の稼働率・作業負荷、作業時間など多岐にわたる情報を分かりやすい円グラフや折線グラフ(ダッシュボード)を使って一元的に表示します。稼働率や生産数が最大になる最適解をAIが算出する機能も備えています。これにより企業は自社、または顧客の工場や倉庫のボトルネックを発見し、性能を最大化するために必要な比較データを瞬時に得ることができます。

FlexSimはすでに、欧米や中国をはじめとした世界81ヵ国で使用されています。

(累計5万7,000ライセンス以上)

<FlexSim公式サイト>https://flexsim.jp/

ゼネテックについて
1985年の設立以来、国内のものづくり産業に寄与するソフトウェア・ハードウェアのシステム開発を中心としたデジタルソリューション事業および、製造現場向けに3D CAD/CAMシステム「Mastercam」や3Dシミュレーションソフト「FlexSim」などを提供するエンジニアリングソリューション事業の2軸をコアに、近年は災害時に位置情報を自動通知する防災スマートフォンアプリ「ココダヨ」のサービス提供にも取り組んでいます。

2018年から提供を開始した、日本初登場の3Dシミュレーションソフト「FlexSim」では、工場の生産ラインや物流倉庫などのレイアウト検討における圧倒的パフォーマンスにより、お客様の生産性向上に貢献してまいります。

製造現場の課題を理解し、デジタルファクトリーを実現するシステム開発からソリューションまで一気通貫で提案できるのがゼネテックの強みです。



※記載されている会社名・製品名は各社の登録商標、あるいは商標です。

本件に関する報道関係お問い合わせ先:
株式会社ゼネテック 経営企画室
Email: PR@genetec.co.jp