ゼネテック主催ビジネスコンテスト「DXチャレンジ2022」最終大会結果発表

最優秀賞は、”MichiTERASU~障がい者の方の生活に根差したAIが社会を照らす” が受賞
高校2年生の高田 悠希(はるき)さんが受賞し、賞金500万円を獲得!

News Release

2022年 12月 20日

株式会社ゼネテック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:上野憲二、東証スタンダード:4492、以下 当社)が、DX時代を担う若手技術者・起業家の育成を支援するために開催したビジネスプランコンテスト「DXチャレンジ2022~人と地球にやさしい社会の実現へ~」の最終プレゼンテーション大会が12月17日(土)、都内の「品川 THE GRAND HALL」で行われ、プレエントリーを含む応募総数115組の中から勝ち残った最優秀賞1組、優秀賞2組、佳作2組がそれぞれ選出されました。

DXチャレンジ最終審査
右:最優秀賞を受賞した高田悠希さん
左:ゼネテック イメージキャラクターの森千晴さん
DXチャレンジ最終審査
受賞された5組のメンバーの皆さん(中央・高田 悠希さん)

最優秀賞は、学生・一般の両部門の中から、群馬県立高崎高等学校に在学中の高校2年生、高田 悠希(たかだ はるき)さん(16)のビジネスプラン「MichiTERASU~障がい者の方の生活に根差したAIが社会を照らす」が受賞しました。高田さんには賞状とトロフィー、副賞として賞金500万円が授与されました。

■最優秀プランの概要

現状の福祉AIは多くが他分野からの流用であり、視覚障がい者の生活に根差していない。そこで本事業では、視覚障がい者の歩行中の危険に特化したデータベースおよび機械学習モデルを作成することで、「障がい者の生活に根差したAI」を開発する。そのAIを白杖等のデバイスに搭載し、視覚障がい者の安心・安全な歩行を実現するとともに、そのAIを弱視者・高齢者福祉へと応用し、また彼らの歩行中に得た危険箇所等のデータを社会全体の安全に生かすことで、すべての人と地域にやさしい社会を実現する。

■受賞した高田 悠希さんのコメント

このたびは、ゼネテックDXチャレンジにてファイナリストとして発表させていただき、最優秀賞という、大変栄えある賞を頂くことができました。研究・開発に注いできた私の高校生活の集大成ともいえるコンテストであったので、本当にうれしく思います。

私がこのDXチャレンジを知ったのは、WEBでの広告を見てのことでした。大学生・社会人も出るコンテストとのことで、始めは入賞どころか最後まで残ることもできないだろうと思っていました。しかし、DXがトレンドになりつつある昨今、大人が本気で考えるプランはどんなものなのか、そして自分は通用するのか、それが気になって応募しました。一次、二次と通過していくにつれ、少しずつプランをブラッシュアップしていき、どうやったら実現できそうか、社会に残せる持続的な仕組みになりそうかを考え続け、今回の受賞につながったと思います。まだまだ拙い部分もあるプランでしたが、この課題「視覚障がい者の安全」の重要性が伝わった結果でもあると思いますし、本当に実現できるよう、これから社会実装に向け、努力を続けていきたいと思います。

■審査員コメント

目の付け所が良い。今回解決しようとしている問題に対して、インフラの整備という手段に傾きがちな点を、個人にフォーカスして効率的なアプローチをしている点がとても良かった。

DXチャレンジ最終審査
左:表彰式にて 審査員長の一橋ビジネススクール教授 楠木建氏と   右:高田さんによるプレゼンテーション     

このほか、優秀賞 学生部門では、同じく高校生の藤原 七海(ふじわら ななみ)さん・平井 美江(ひらい みえ)さんの、エシカルファッション専門のECアプリの提案「面倒くさいから買わないを無くす!人と地球にやさしい商品を手軽に買おう!」が受賞、優秀賞の一般部門は株式会社 モーリスの毛利 公一(もうり こういち)さんの、重度障がい者の体験を基に考案された、誰もが安心・安全・快適な睡眠環境管理システム「AI・IoTを活用した睡眠環境管理システムを備えた障がい者向け寝具」(一般部門)が受賞し、それぞれ賞状・トロフィーおよび賞金100万円が授与されました。

DXチャレンジ最終審査
優秀賞(学生部門)を受賞した藤原さん
DXチャレンジ最終審査
優秀賞(一般部門)を受賞した毛利さん

さらに、佳作として、松木 大地(まつき だいち)さんの提案した、喘息など慢性的な病気の子供を対象に、嫌いな服薬を、育成ゲームアプリを通じて能動的に行えるようにサポートする「体の治療が心の苦痛にならないように 治療を促す服薬支援アプリとデータ分析」(学生部門)および、回想新聞社の楠 裕史(くすのき ひろし)さんが提案した、高齢者の「懐かしい感情」を効率よくおよび楽しく呼び起こすツール「『懐かしい!』を呼び起こすAIラジオ」(一般部門)が受賞し、それぞれ賞状・トロフィーおよび賞金50万円が授与されました。

DXチャレンジ最終審査
佳作(学生部門)を受賞した松木さん
DXチャレンジ最終審査
佳作(一般部門)を受賞した楠さん

各部門・各賞それぞれの「ビジネスプラン概要」、「受賞者コメント」、「審査員コメント」について、公式WEBページにて掲載しています。以下のURLよりご覧ください。

■ゼネテックDXチャレンジ2022 結果発表ページ
 https://www.genetec.co.jp/contest/news_221220.html


【最終大会10組の情報】(以下、氏名:ビジネスプランのテーマ・コピー。敬称略)

■学生部門

  高田 悠希: MichiTERASU~障がい者の方の生活に根差したAIが社会を照らす~
  松木 大地: 体の治療が心の苦痛にならないように 治療を促す服薬支援アプリとデータ分析
  藤原 七海: 面倒くさいから買わないを無くす!人と地球にやさしい商品を手軽に買おう!
  和田 峻弥: Tuzukuru 続くを作るデザインレシピサービス(Team dp9 presents)

■一般部門

  楠 裕史: 「懐かしい!」を呼び起こすAIラジオ
  三木 良雄: 乗合とオンデマンドのハイブリッドによる公共バスシステム
  毛利 公一: AI・IoTを活用した睡眠環境管理システムを備えた障がい者向け寝具
  山後 喬: 明日やろう、の明日はこないのにいつか、は突然やってくる。
  矢能 章禎: あなたのきもちを、100のカタチへ
  原田 紹臣: AIを活⽤した製品設計における⾊彩検討の⾼度化ツールの開発・導⼊

■審査員
 学術、経済、行政などの分野でDX領域、ビジネスに知見の深い以下の審査員が審査を行いました。

DXチャレンジ2022

審査員長
楠木 建
一橋ビジネススクール教授

DXチャレンジ2022

審査員
佐藤 明夫
弁護士
佐藤総合法律事務所代表

DXチャレンジ2022

審査員
坂本 真樹
電気通信大学 副学長
人工知能学会元理事
日本学術会議連携会員

DXチャレンジ2022

審査員
蒲池 みゆき
工学院大学 副学長
情報学部 情報デザイン学科 教授
認知情報学研究室

DXチャレンジ2022

審査員
東川 玲
情報通信研究機構
デプロイメント推進部門
部門長

DXチャレンジ2022

審査員
内田 了司
経済産業省
商務情報政策局

情報技術利用促進課 課長


その他実施されたプログラム:

■基調講演(敬称略)
 テーマ: 「日本社会の現状と飛躍する未来への展望」

DXチャレンジ2022


中西 健治
衆議院議員 自民党神奈川第3選挙区支部長

DXチャレンジ最終審査

■パネルディスカッション:Startup or Die ~もはや選択肢はない!?~

 インプレス 編集主幹 IT Leadersプロデューサー 田口 潤 氏
 株式会社QAL startups代表取締役社長CEO 高松 充 氏
 株式会社SUPWAT代表取締役CEO 横山 卓矢 氏
 株式会社ゼネテック 第1デジタルソリューション本部 本部長 松野 知愛

インプレス田口氏の進行により、若手起業家代表の横山氏、企業内起業家代表の高松氏、グローバル企業で経験のあるエンジニア代表のゼネテックの松野など、多様な視点から活発な議論が展開されました。

DXチャレンジ最終審査

DXチャレンジ最終審査
集合写真(出場者、審査員、パネリスト、ゼネテック代表取締役社長の上野憲二、森千晴さん)

<ビジネスコンテスト「DXチャレンジ2022」概要>

当社は、今年度、将来を担う学生、若手エンジニアの発想力を生かし、DX(デジタルトランスフォーメーション)による社会のデジタル改革を推進するべく、ビジネスプランコンテスト「DXチャレンジ2022」を開催しました。

募集テーマは「人と地球にやさしい社会を、デジタル技術で実現するビジネスプラン」とし、AI、IoT、ロボティクス、デジタルツイン、デジタルファクトリー、位置情報アプリ、といった幅広いキーワードにおいて、デジタル技術に基づくビジネスアイデアを募り、「新規性」「課題解決性」「事業実現性」の観点から、審査・表彰しました。

■ゼネテック「DXチャレンジ2022」特設サイト:https://www.genetec.co.jp/contest/
■審査基準
 「新規性」「課題解決性」「事業実現性」の3点を重点に、総合的に審査
■応募部門
 学生部門:2022年4月時点で高等学校・高専・大学・大学院に在籍している学生個人およびグループ  
 (グループ参加の場合はグループ全員)
 一般部門:一般社会人の個人およびグループ(法人応募は創業3年以内、社員5人以下に限る)
■賞
応募いただいたプランのなかで、「新規性」「課題解決性」「事業実現性」に優れるものに、記念トロフィーと賞金を贈呈

 最優秀賞(1点):賞金 500万円
 優秀賞(2点):賞金 100万円(学生部門、社会人部門から各1点)
 佳作(2点):賞金 50万円(学生部門、社会人部門から各1点)


<ゼネテックについて>

1985年の設立以来、国内のものづくり産業に寄与するソフトウェア・ハードウェアのシステム開発を中心としたデジタルソリューション事業および、製造現場向けに3D CAD/CAMシステム「Mastercam」等を提供するエンジニアリングソリューション事業の2軸をコアに、2016年より災害時に位置情報を自動通知する防災・見守りスマートフォンアプリ『ココダヨ』のサービス提供にも取り組んでいます。

また、2018年から提供を開始した、3Dシミュレーションソフト「FlexSim」は、デジタルツイン構築による、工場の生産ラインや物流倉庫・商業施設などのレイアウト検討における圧倒的パフォーマンスにより、お客様の生産性向上に大きく貢献。当社は製造・物流現場の生産性を向上させるデジタルファクトリー/デジタルロジスティクスを実現する、システム開発からソリューション提供まで一気通貫で提案できる体制を整えています。
ゼネテックに関する詳細な情報は、https://www.genetec.co.jp/ を参照ください。

コンテストに関するお問い合わせ先
株式会社ゼネテック DX チャレンジ 2022事務局
dx-challenge@japandesign.ne.jp

報道関係各位お問い合わせ先

株式会社ゼネテック 経営企画室 佐藤 Tel:03-6258-5610 / Email: PR@genetec.co.jp